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2018.10.02 ブログ

川柳の名人であった祖父

こんにちは。

wear works代表の依田トモノリです。

父方の実家が山梨にあります。

小学生くらいまでは家族でよく帰省していたのですがその後、部活動などで徐々に足が遠のいてしまいました。

優しいおばあちゃんと寡黙なおじいちゃんという構図は鮮明に覚えています。笑)

そんなおじいちゃんも平成15年に永眠。

孫の私は、おじいちゃんとあまり会話をした記憶がなく、何となく遠い存在。

父親から「おじいちゃんは川柳が得意なんだよ。」くらいの情報しか得ていませんでした。

子供心に「川柳⁈なんだか難しそう。」

成長するにつれ、川柳が俳句と違い「風刺」や「滑稽」を詠むものだと知り「なんだかじいちゃん、シニカルでカッコイイな。」と思っていました。

ただ、実際におじいちゃんの作品を目にする機会はなく、記憶の片隅に追いやられていました。

そんなおり、私達に息子が生まれ、おじいちゃん、おばあちゃんとなった両親が遊びに来ました。

父親が私に手渡してくれたのがこれでした。



おじいちゃんの作品集!

初めて作品を見ることができました!



読み続けると途中に新聞記事の切り抜きページが。

なんと驚いたことに山梨県の川柳大会で最高賞である「知事賞」に輝いたことがあったようです!

山梨でNo.1のシニカルおじいちゃんだったんですね。

作品集の中でおじいちゃんのインタビュー記事もいくつかありました。

その中で私の心に響いた言葉を紹介します。

「自分らしい句を詠むように心がけている。人の手垢がついていない言葉を選び、ありふれた情景から心の動きを詠みたい。『うまいけれど、当たり前』というのではなく、『言われてみれば、その通り』と頷ける句を詠みたい。」

なんだかグッとくる言葉でした。

今更ながらおじいちゃん、ありがとうございました。