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2018.02.21 Pick up

オーダー生地の選び方「Super〇〇」って何?

こんにちは。


wear works代表の依田トモノリです。

敷居が高いと思われがちな「オーダーメイド」の世界。

大きな要因としてはそのプライス。

最近ではオーダースーツも「2着で¥48000!」なんてお店も見かけるようになりました。

賢明なこのブログの読者なら、「高い物には理由がある。その逆も然り。」と理解されていると思います。

もちろん世の中には「安くて良い物」もたくさんあります。

しかし、どうしても「それなり」の満足感しか得られませんよね。

「この安さで、このクオリティなら悪くない。」くらいの感じと言いましょうか。

話を戻しまして、オーダーメイドの世界。

安いオーダースーツには理由があり、それなりの仕上がりしか期待できませんし、実物をお客様から見せてもらいましたが、やはり「微妙」でした。。

一般的に「ちゃんとした」オーダースーツを仕立てるにはやはり10万円前後からが多いです。

そんな高単価な買い物であるオーダーメイド。

まずつまずくのは『生地選び』だと皆さん仰います。

テーラーさんやオーダースーツ屋にはそれこそ何千、何万もの生地が並びます。

膨大な生地に囲まれ、何をどうやって選べば良いのか?

戸惑いますよね。笑)

そこで、皆さんに是非参考にして頂きたい『生地の選び方』をお伝えしたいと思います!



皆さんはこんなタグ見たことありませんか?

写真の生地タグにも「Super130's」という数字がありますよね。

ほとんどの生地タグにこのような「Super〇〇」という数字が記載されています。

話題のオーダースーツ屋さんに行って接客を受けると、「この生地はSuper170'sで、最高級ですよ!」とグイグイ来ます。笑)

そんな店員くんに「スーパー〇〇って何ですか?」と尋ねてみる。

正確に答えられたら洋服屋として最低限の知識は持っていると思って良いでしょう。笑)

そもそも、現役の洋服屋さんやアパレル関係者も実は勘違いしている方が多い「Super〇〇」と「番手」の違い。

・「Super」は原料の繊維の細さの単位

Super100'sは18.5ミクロン、Super110'sは18.0ミクロンと数字が上がるほど原料の繊維は細くなります。

これを番手と混同してしまっているアパレル関係者が割と多いです。

では「番手」とは?

・「番手」は繊維の集合、つまり糸の細さの単位

重量1kgの綿を何メートル伸ばせるか?が基準となります。

例えば100番手なら「1kgの綿」を「100kmの長さの糸」に出来るということ。

これが「Super」と「番手」の違いです。

話を戻しまして、「生地の選び方」。

先ほどの店員くんが「Super170'sの生地は最高級でオススメですよ!」と言っていましたね。

たしかに私もそう思います。

「良い生地ならそれでオーダースーツを作るか。」

ちょっと待ったー!

Super170'sといったら原毛の数値が15.0ミクロンとなり「超繊細」!

もうおわかりかもしれませんが、Superの数値が高すぎると、それだけ繊細な生地となり日常生活で着用するには弱過ぎてしまうのです!

ヨーロッパのような気候(特に湿度)なら問題ないかもしれませんが、今の日本は超高温多湿で、Super170'sなんていう繊細な生地を選んでしまうとすぐにダメになってしまいます!

そこで!

選ぶべきは「Super100's」〜「Super130's」です!

生地の強度、繊細さのバランスがよく取れているゾーンになります。

この範囲が日本の気候にぴったりハマるのでオーダーメイドの生地を選ぶ際に参考にしてみてください!

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